フローリングのリフォーム方法・費用を公開!自分で行う方法も解説

フローリングのリフォーム方法・費用を公開!自分で行う方法も解説

フローリングも年数が経過してくると、さまざまな不具合が生じてくる。

変色・ひび割れ・剥がれ・床鳴り・ささくれなどが目立つようになると、そろそろリフォームが必要な時期がきているといえるだろう。

フローリングの耐用年数は1520年といわれているため、15年以上が経過したフローリングは、リフォームを検討してみよう。

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フローリングのリフォーム方法は2種類

フローリングのリフォーム方法は2種類

フローリングリフォームの方法は、古いフローリングを剥がして新しいフローリングを張り替える「張り替え工法」と、既存のフローリングの上から新しいフローリングを貼る「重ね張り工法」がある。

それぞれにメリットとデメリットがあるため、以下で紹介する。

 

張り替え工法のメリット・デメリット

張り替え工法のメリットは、既存のフローリングを全て剥がして新しく張り替えるため、下地の状態を確認できることだ。

腐食やシロアリが発生している可能性がある湿気の多い場所などは、下地まで確認できる張り替え工法をおすすめする。

 また、同じ厚みのフローリングに変更することで床の高さが変わらないこともメリットに挙げられる。

デメリットは、既存の床を全て剥がすための費用や時間がかかること。また、既存のフローリングを解体する際は音や埃が発生する。

 

重ね張り工法のメリット・デメリット

重ね張り工法のメリットは、既存のフローリングの上に新しいフローリングを貼り付けるため、比較的工事が簡単で費用が抑えられる。また、二重床になるためこれまでの床よりも強度がアップし、廃材が出ないことなどもメリットに挙げられる。

デメリットは、下地の確認ができないため、床鳴りやきしみの原因が下地にある場合は重ね張りをしても改善されないことだ。

また、重ね張りによって床高が上がってしまうため、ドアなどが開かなくなる可能性があり、ドアなどの高さの調整が必要になる。

「張り替え工法」と「重ね張り工法」のどちらを選ぶかは、既存の床の状態にもよる。フローリング表面の劣化や傷などが原因でリフォームする場合は「重ね張り工法」でも十分だが、床鳴りやきしみが気になる、歩くとフローリングが沈み込む場合は、下地の補修が必要になるため「張り替え工法」を選ぶことをおすすめする。

 

フローリングリフォームの費用相場

フローリングリフォームの費用相場

フローリング床をリフォーム費用は、張り替え工法か重ね張り工法かによって大きく異なる。また、新しいフローリングのグレードや施工する面積によっても違いがあるが、ここでは6畳程度の広さの費用相場を見ていきたい。

 

張り替え工法の場合

6畳の面積の張り替え工事費は、10万円~15万円程度が相場になっている。

費用の内訳は、新しいフローリングの材料費・解体工事費・廃材処分費・床の下地処理費用などが含まれる。

下地処理費用については、下地の腐食状態によって費用が高額になる場合がある。また、シロアリが発生している場合は、シロアリ駆除費用が別途かかることもある。

 

重ね張り工法の場合

6畳の面積の重ね張り工事費は、8万円~13万円程度が相場になっている。

費用の内訳は、新しいフローリングの材料費(フローリングとボンド)・施工費(職人の工賃)・廃材処分費(廃材が出た場合)などが含まれる。

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自分で行うフローリングリフォーム方法

自分で行うフローリングリフォーム方法

フローリングのリフォームはDIYに自信のある人なら、自分で施工することができるかもしれない。しかし、かなり難易度が高く、途中で嫌になっても止められないことを覚悟して行いたい。

 

3-1. 張り替え工法に必要な工具と手順

張り替え工法は、まず既存のフローリングを剥がす作業が必要になり、次に新しいフローリングを貼る作業に入る。

それぞれの作業に必要な工具や手順を分けて解説する。

【既存フローリングを剥がすための工具と手順】

必要な工具:金槌・大バール・中バール・ペンチ

出典:https://www.diynetwork.com/how-to/rooms-and-spaces/floors/how-to-repair-hardwood-flooring

①額縁・巾木を外す(外せない巾木もあるため確認が必要)。

②作業する際は安全のため、滑り止めの付いた作業用手袋を着用する。

➂めくり口をつくるため、作業のしやすい部屋の中央部分のフローリング継ぎ目に中バールを垂直に立て、金槌でバールを打ち込む(フローリングのサネをカットするとバールが入りやすい)。

④バールの角度を寝かしながらバールを打ち込み、フローリングをめくり上げるように剥がしていく。

⑤ある程度の幅が剥がせたら大バールを使って一気に剥がしていく(壁などを傷付けないように注意)。

⑥剥がしたフローリングには釘が刺さっているため、安全のためにバールやペンチなどで釘を抜きながら作業を進めていく

※「根田張り」と「捨て張り」

※「根田張り」と「捨て張り」

フローリングの施工方法は、「根田張り」と「捨て張り」がある。

「根田張り」とは、直接根田にフローリングを張ることだが、フローリングに強度が求められるため、厚みのあるフローリング(30mm程度)が必要になる。

 「捨て張り」とは根田の上に一度合板を張って下地をつくり、その上にフローリングを張ることだ。

下地に厚み12mmの合板を張ることで、その上に張るフローリングの厚みは12mm程度でも住宅では十分な強度になる。そのため、近年の住宅では捨て張りが一般的である。

【フローリング(捨て貼り)に必要な工具と手順】

必要な工具:丸ノコ・メジャー・ゴムハンマー・チョークリール・ピンチ・鉛筆・フロア釘・フローリング用ボンド・コーキングガンなど

①下地合板の上にゴミや埃を残さないようにきれいに掃除する

②フローリングが何列張れるのか、部屋の長さを確認し割り付けを行う(フローリングは根田と直交するように張っていく)。

図1

※1列目と最後に張るフローリングの切り幅を確認し、最後のフローリングの幅が極端に細くならないようにするため、1列目を切ることもある。同様に短手方向の壁側も施工が難しい程狭くならないように一度仮置きしておくとよい。

※フローリングの継ぎ目は下地合板の継ぎ目と重ならないように注意。

➂下地合板の根田があるライン(基準線に直角になるライン)に墨打ちしておく(フロア釘を根田に打つために必要)。

④1列目を壁から3mm~5mm(巾木で隠れる程度の幅)離して仮置きする(壁は必ずしも真っ直ぐでないので誤差を吸収するため。また、雄サネに雌サネをはめ込みながら進むため雄サネは進行方向へ向ける)。

⑤1列目と2列目の継ぎ目となる部分に基準線を引いておく

⑥長手方向の壁に接する最後の部分は必要な長さに丸ノコでカットする。

⑦カットした残りのフローリングは2列目の最初の部分(1列目の最初の下部分)に使用する。後は同様にフローリングを継いでいき最後の壁に接する部分はカットする。

図2

⑧コーキングガンにフローリング用ボンドをセットする。

⑨仮置きを外し、1列目に1枚分ずつボンドを30cm間隔で線を引くように塗りながら(全体に塗る必要はない)基準線に合わせて張っていく。

⑩壁際のサネにはフロア釘が打てないため、フローリングの隅部分に直接打ち込む(巾木で隠れる部分)

⑪1列目の長手方向の雄サネが根田と交わる部分にフロア釘を斜め45度に打ち込み、最後にポンチでしっかり打ち込む。短手方向の雄サネにも2箇所程度打ち込み同様に打ち込む(釘の頭で出ていると、次のフローリングがうまく入らない)。

図3

⑫2枚目の部分に同様にボンドを塗り、短手部分に次のフローリングを差し込み雄サネ部分も同様にフロア釘を打ち込む。

⑬2列目以降も1枚ずつボンドを塗り、フローリングの雌サネを1列目のフローリングはめ込み、あて木やゴムハンマーで横から叩きながら隙間をつくらないようにはめ込みフロア釘で固定していく。

 

重ね張り工法

「重ね張り工法」は、フローリングを剥がす作業はないが、フローリングの捨て張りの方法とほとんど同じ手順となる。

重ね張りの場合の最も注意する点は、既存フローリングをはがさないため床が高くなってしまうことだ。

近年は重ね張り専用につくられた厚みが1.5mmのフローリングも豊富にラインナップされているため、敷居などの高さ確認をしてからフローリングを選定しよう。

1.5mm厚さのフローリングなら、フロア釘やフローリング用ボンドを使用しなくても、両面テープのみでも施工が可能なものや置くだけタイプのものも登場している。

 

部分的な損傷ならリペアという選択肢もある

部分的な損傷ならリペアという選択肢もある

フローリングの部分的な損傷は目立つが、大半は張り替える程の損傷がない場合は、経済的にもお得なリペアで部分的な張り替えや修復を検討してみよう。

 

リフォームとリペアの違い

リフォームとは、「作り直す」という意味があり、古い物を撤去して新しい物に作り替える改装工事を行うことを指す(古い物の上から新しい物を張るカバー工法・レイヤー工法もある)。

リペアとは「修繕」や「修理」という意味で、損傷のある箇所をきれいに補修することをいう。

リフォームの場合は施工した場所が全体的に新しく変わるため、部屋をイメージチェンジしたい場合などに有効である。

 しかし、イメージチェンジなどは必要なく、損傷が目立つ箇所だけをきれいにしたい場合はリペアで十分な場合もある。

簡単なリペアなら、リペアキットも豊富に市販されているため、損傷に応じたキットを購入し、DIYでもリペアが可能だ。

 

こんな場合はリペア業者に依頼

比較的広範囲に損傷がある場合や、損傷がフローリング表面だけでなくかなり深い場合、自分ではフローリングの種類やリペアの方法がわからない人などは、リペア専門業者に依頼することをおすすめする。

当然ながら、仕上がりでは素人が行うリペアとプロが行うリペアにはかなり差が出てくる。

自分でリペアを行い、返ってリペア部分が目立つようになったり、誤った方法でリペアをして失敗したりする可能性もある。

不安のある人は、まず損傷部分の写真を撮ってリペア業者に相談してみよう。

因みに、リペアとリフォームではかかる費用もかなり違ってくる。

業者に依頼する場合のリフォーム費用は、使用する材料や業者によっても異なるが、リペア費用の倍以上はかかると見ておこう。

 

フローリングをリフォームする際の注意点

フローリングをリフォームする際の注意点

フローリングをリフォームする際は、以下のポイントに注意して実施しよう。

 

表面だけのリフォームでは不十分なことがある

費用を安く抑えるために「重ね張り工法」を実施したいと思っても、現在の床の状況によりおすすめできない場合がある。

前項の「重ね張り工法のメリット・デメリット」でも解説したように、「重ね張り工法」では下地に不具合が発生していても、補修することができない。

現在は損傷が少なくても、重ね張りを行うことでさらに10年以上は古い下地のまま住み続

けることになる。

 住宅の築年数や、環境(湿気)なども考慮して工法を選ぶことが賢明だ。

判断が難しい場合は、やはりリフォームのプロに相談してみよう。

 

新しいフローリング選びは材質をよく理解して!

フローリングには種類があるため、新しいフローリングにどんな種類がいいのか迷う人も多いだろう。

フローリングは大きく分けて、無垢フローリングと複合フローリングがあり、それぞれに特徴があり、メリットやデメリットもある。

家族構成や人の出入り・ライフスタイル・リフォームするスペースなどを考慮しながら、フローリングに何を求めるかで選ぶことをおすすめする。

 例えば、子供が多く人の出入りも多いご家族なら、傷が付きにくくメンテナンスのしやすい複合フローリングが適している。

大人ばかりでお年寄りもいるご家庭なら、柔らかく調湿効果も高い無垢フローリングが適しているだろう。しかしメンテナンスにはある程度の手間がかかることを知っておきたい。

 

フローリングのカラー選びは現在のインテリアのバランスを考慮

フローリングはカラーが豊富なためカラー選びも多くの人が迷い、失敗につながるポイントでもある。

失敗につながるのは、床の面積が大きいために部屋の印象を大きく変えてしまうことに注意を払っていなかったためだ。

例えば、以前はナチュラルなカラーのフローリングだったが、イメージチェンジを図りたくてダークなカラーを選んだら、部屋のイメージが暗くなってしまったということがある。

ダークなカラーは高級感があり素敵だが、比較的面積のあるドアの色や家具がダークカラーの場合は部屋全体のイメージが重苦しく暗くなってしまうことがある。

現在の壁やドアの色、家具の色とのバランスを考えてフローリングのカラー選びをおすすめする。

「フローリングをきれいにしたいけれど、リペアが可能なのかリフォームが必要なのかがそもそもわからない」という人もいるだろう。

そんな人は、まずリペア業者に相談することをおすすめする。

 リペアよりもリフォームが早い場合はリペア業者が教えてくれるだろう。また、リペア可能な場合は、費用を抑えることができる。

最初からリフォーム業者に相談すると、リペアという選択肢はなくなりリフォームの方法だけの選択肢となってしまうだろう。

少しでも費用を抑えたい人や新築から10年程度しか経過していない場合など、「リフォームまでは勿体ないかな」と思っている人は、迷わずリペア業者に相談してみよう。

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東住リペアのトップリペア職人。フローリング、壁はもちろんのこと、扉の穴やサッシなどの金属類、高級スピーカーなども補修可能な関西でNO.1のスキルを持つ男。無料見積もりしますのでお気軽にお申し込み下さい。無料見積もりのご依頼はこちらより。

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