フローリングのワックスがけに必要な道具や方法を徹底紹介!

フローリングのワックスがけに必要な道具や方法を徹底紹介!

最近ではマンションにせよ、戸建てにせよ、ワックスがけのいらないシートフローリングが主流になってきていることから、ワックスがけをした経験がないという方も多いのではないだろうか。

そうした方がワックスがけの必要なお家に引っ越した場合、どのようにワックスがけをすればよいのか困ることもあるようだ。

本記事では、そもそもワックスがけにどのような効果があるのか?

フローリングやワックスの種類にはどのようなものがあるのか?等お伝えすると共に、

ワックスがけに必要な道具や、実際にワックスがけする際の手順についてご紹介する。

なお、シートフローリングにも施工できるワックスもあるため、本記事の内容はシートフローリングの家に住んでいる方にも役立つ内容になっている。

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フローリングにワックスをかけるとどんな効果がある?

フローリングにワックスをかけるとどんな効果がある?

そもそも、フローリングにワックスをかけるとどのような効果を得られるのだろうか?

 

傷から保護できる

フローリングにワックスをかけることで得られる効果の1つ目は、傷からフローリングを保護できるということが挙げられる。

ワックスをかけることで、フローリングの上に樹脂の膜ができ、仮に物を落としたとしても、フローリングそのものに傷がつくことを避けられるのだ。

その他、ペットのひっかき傷や家具を動かした時に引きずってしまったことによる傷、スリッパの摩擦でできる傷などフローリングはさまざまなことが傷の要因となるため、この効果は意外と重要だ。

 

部屋が明るくなる

フローリングの表面には、どうしても目に見えない凸凹ができてしまう (例え、以前ワックスを塗っていたとしても、長期間放置しているとワックスの表面に傷ができて凸凹する)。

ワックスを新しく塗ると、こうした凸凹が埋められて滑らかになることで、日光や照明の光を反射して部屋が明るく見えるようになる。

 

掃除が楽になる

先述の通り、フローリングは無数の傷により凸凹しているが、ワックスをかけることでその凸凹が埋められ、滑らかになる。

フローリングの表面が滑らかになるとモップやシートの毛が届きやすくなり、掃除が楽になるのだ。

 

水から守れる

フローリングは木が主材料のため、水が染み込むと腐ったり傷んだりする可能性がある。

この点、フローリングにワックスをかけることで油膜ができ、例え水をこぼしたとしてもフローリングに水が染み込むのを防いでくれる効果が期待できる。

 

ワックスがけできないフローリングを知っておこう

ワックスがけできないフローリングを知っておこう

フローリングは、主に以下の3つの種類に分けることができる。

・無垢フローリング

・複合フローリング

・シートフローリング

それぞれについて、その特徴と塗布できるワックスについて解説していく。

 

無垢フローリング

無垢フローリングとは、一枚板を加工して床材に利用しているタイプのフローリングで、木そのものの風合いを感じられる。

一方、自然の木のため伸縮率が高く、これにより反りや割れが発生するという特徴がある。

無垢フローリングの場合も、全くの無塗装で使用される事はほぼなく、

ウレタン塗装などの「塗膜性塗装」か、オイル塗装や蜜蝋ワックスなどの「浸透性塗装」かがある。

塗膜系は表面に膜を張り、浸透系は油分を木に染み込ませて保護する。

ワックスで艶出しや保護強化を行う際には、

オイル塗装の場合は必ず同メーカーの推奨ワックスを、

ウレタンの場合は、ウレタン塗装専用ワックスを選んでいただきたい。

元のフローリング塗装状態で使用可能なワックスは異なることを覚えておいて欲しい。

 

複合フローリング

複合フローリングは表面の数mmだけ無垢材を用いたタイプのフローリングで、無垢フローリングと比べて木そのものの風合いという点は劣るが、無垢のように湿気による膨張や伸縮が少なく、伸縮率等の面で安定しているというメリットがある。

汚れや傷防止として、ワックスで保護する必要がある。また、年月が経てばワックス自体にも汚れは浸透する為、定期的なお手入れ、塗り直し(古いワックスを剥離して)が必要だ。

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シートフローリング

シートフローリングは合成材(数mmの厚さの板を何層にも接着剤で貼り合わせたもの)の表面に木目等が印刷されたシートフィルムを貼っているタイプのフローリングだ、

シートフローリングはノンワックスフローリングとも呼ばれており、ワックスが必要ないとされている。

なぜワックスが必要ないかというと、そもそもシートフィルムにコーディングがなされているからだ。

そのため、シートフローリングの上からシートフローリング非対応のワックスを塗ると、ワックスそのものが弾かれてしまう。

原則としてシートフローリングはワックスがけの必要のない床材だが、美観などの観点からワックスをかけたい場合は上述のシートフローリング対応のワックスが市販されているので安心してよい。

なお、シートフィルム自体、そこまで高価なものでもないため、シートフィルムが劣化したらシートフィルムの貼り換えを検討してもよいだろう。

フローリング素材 ワックスがけ 備考
無垢フローリング 元の塗装により使用可能ワックスは変わる
複合フローリング  
シートフローリング × シートフローリング用のワックスあり

 

ワックスがけに必要な道具は?

ワックスがけに必要な道具は?

ワックスがけにはどんな道具が必要なのだろうか?

ここでは、ワックスがけに必要な道具として以下の道具をご紹介する。

・クリーナー

・フローリング塗布用ワックス

・ワックス塗布用ワイパー

・ワックスモップ

・ワックスを入れるトレイ

・カバー(養生テープやビニール袋)

それぞれについて、詳しく見ていこう。

 

クリーナー

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ワックスがけ前に利用する洗剤のことで、いろいろな種類があるが、一般的には以下のような用途に使える。

・原液として使うことでワックス剥がしに利用できる

・薄めて使うことでワックスがけ前の油分や汚れ除去に使える

・さらに薄めて使うことで普段の床掃除に使える

ワックスがけの際には、ワックス剥がしだけでなく油分や汚れの除去、ホコリの除去等も行うため、いずれのケースでも利用可能だと言える。

 

フローリング塗布用ワックス

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フローリングの床材(元の塗装)に適したワックスを選ぶ必要がある。

なお、いくつかのタイプがある為、詳しくは後述する。

 

ワックス塗布用ワイパー

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ワックス塗布用のワイパーだ。

市販のものが売られているが、同じ会社から出されているワックスの素材とワックスがけする床材(元の塗装)との相性を見ながら、どの商品を選ぶか決めるとよいだろう。

 

ワックスモップ

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ワックスモップ専用のモップで、繰り返し使えるタイプ使い捨てシートタイプがある。

基本的には使い捨てシートタイプの方が安いが、半年~1年に1回程度ワックスがけを行う予定であれば繰り返し使えるタイプを利用した方がトータルでは安くなる。

なお、費用を安く抑えようと、雑巾でワックスを塗布する人もいるが、ムラができやすくおすすめしない。

 

ワックスを入れるトレイ

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ワックスを入れるトレイも用意しておこう。なお、シートタイプのワックスも床に置きっぱなしにならないよう、専用のトレイが売られている。

 

カバー(養生テープやビニール袋)

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フローリングにワックスがけする時は幅木やドアストッパーなど、フローリング以外の部分にワックスがついてしまわないよう、養生テープ(マスキングテープ)やビニール袋を用意しておこう。

 

ワックスの選び方は?タイプは3つ

ワックスの選び方は?タイプは3つ

フローリング塗布用ワックスには以下のようなタイプがある。

・シートタイプ

・スプレータイプ

・液体タイプ

それぞれについて詳しく解説しよう。

 

シートタイプ

シートタイプはフローリングモップを使って掃除する感覚でワックスがけできるタイプで、掃除のしやすさに大きなメリットがあるが、コーディング力は弱めだ。

 

スプレータイプ

スプレータイプはワックスがけしたいところにピンポイントで塗布できるタイプで、スプレーしてフローリング塗布用ワイパーで均一に広げるだけなので、比較的手軽に塗布できる。

 

液体タイプ

液体タイプはワックスがけにコツが必要なものの、高いコーディング力を期待できる。

乾燥に時間がかかる他、ワックス特有のニオイがあることもあり、本格的にワックスがけしたい方に向いていると言える。

ワックスやモップを使って塗布していく。

 

フローリングワックスの素材の違い

フローリングワックスには大きく以下の3つに分類することができる。

・樹脂ワックス

・油性ワックス(ロウ系)

・水性ワックス(ロウ系)

一般的にワックスと呼ばれているものは樹脂ワックスのことで、アクリル樹脂を主成分としたものとウレタン樹脂を主成分にしたものがある。

たくさんの種類があるが、浸透性塗装の無垢フローリングには適さない。

2つ目の油性ワックスはロウを揮発性の化学溶剤の溶かしてつくったもので、こちらは塗装されていない無垢フローリングにも使える。

ワックスの種類 浸透性塗装 塗膜性塗装
樹脂系 水性 × ○(無垢の場合、無垢専用を使用)
ロウ系 水性
油性

最後の水性ワックスはロウを水に溶かしてつくったワックスで、簡単に剥離しやすいこともあり、一般的にあまり使われない。

どのようなフローリングに塗布するかによってワックスを選ぶ必要があるが、判断できない場合には様々な種類の床に使える万能タイプのワックスを選ぶとよいだろう。

 

フローリングのワックスがけの流れ-下準備編

フローリングのワックスがけの流れ-下準備編

フローリングとワックスに関する基礎知識を身に着けたら、ワックスがけの流れを確認していきたいと思う。

ここでは、ワックスがけする前の下準備についてお伝えする。

 

動かせる家具を動かす

まずは家具などの動かせるものを別の部屋に移動させる。

もし家具を移動させるだけのスペースがない時は、部屋の半分に動かせるものを全て移動させ、半分ずつワックスをかけていくこともできる。

以下で説明する下準備後、幅木等、ワックスがついたら困る部分に養生テープを貼って保護するが、区切る部分にも養生テープを貼ることで見分けやすくしておくとよいだろう。

 

掃除機で通常のお掃除

次に、掃除機等で通常のお掃除と同じく、床面のホコリや髪の毛等を取り除いていく。

なお、ホコリが多い場合にはいきなり掃除機をかけるとホコリが舞い上がってしまうため、ワイパー等で一カ所に集めてから掃除機をかけると効率的だ。

 

クリーナーでワックスがけの下準備

さらに、クリーナーで床面の黒ずみや汚れ・油分を除去する。なお、この工程は水拭きで代用できる。

クリーナーや、水拭きで掃除したら、乾燥するまで待つようにする。

 

必要に応じて剥離作業も

フローリングにワックスを塗布していると、表面に黒ずみが見えるようになってくることがある。

この上からさらにワックスを塗布すると見た目によくないため、古いワックスを剥離することも検討しよう。

ワックスの剥離は、市販の剥離剤を塗布した後、スクレイパー等を使って皮膜を削っていく。

なお、ワックスの剥離は市販のものも売られているが、フローリングの種類や、過去に塗布したワックスについてしっかり把握した上で、それらに適した剥離剤を使わないと、フローリングそのものが傷む可能性もあるため注意が必要だ。

心配であれば、業者への依頼を検討しよう。

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フローリングのワックスがけの流れ-ワックスを塗布しよう

フローリングのワックスがけの流れ-ワックスを塗布しよう

下準備が済んだら、早速ワックスの塗布を始めよう。

なお、ここでは、液体タイプのワックスをモップで塗布することを想定して説明していく。

 

家具や壁を養生する

まず、養生テープ(マスキングテープ)やビニール袋で家具や壁、巾木やドアストッパー等を養生する。

先述した通り、床の半分だけワックスがけする際には、その境目に養生テープを貼るなどすると分かりやすくなる。

 

ワックスモップでワックスを塗布する

ワックスモップでワックスを塗布する

養生が済んだらワックスがけを進めていこう。

なお、モップでワックスを塗布する際は、出入口から一番遠い部屋の奥からかけ始め、板目に沿って往復しながら出入口に向かって掃除していくとよいだろう。

ワックスを塗布する時は、モップに染み込ませるワックスの量に注意する必要がある。

ワックスの量が多すぎるとムラになりやすく、少なすぎるとかすれてしまう。

イメージとしては、やや少ないくらいの量をイメージするとうまくいくはずだ。

なお、ワックスがけ後、しっかり乾燥させたら2回目のワックスがけを行うと床を保護する効果を高められる。

乾く前に水をこぼしてしまうと跡が残るため注意が必要だ。

こうしたことから、ワックスがけを行う日は、乾きやすい天気の良い日を選ぶことをおすすめする。

 

ワックスを入れるトレイを忘れずに

ワックスがけ中は、休憩時間やふとした時に、フローリング以外の箇所にワックスが付いてしまわないよう、ワックスを入れるトレイをしっかり準備しておくようにしよう。

 

ワックスがけが終わったら素早く後片づけしよう

ワックスを使用した後は養生テープを剥がすと共に、ワックスのついたモップを水洗いする。特にモップについては、ワックスが乾く前にきれいにしておくことが大切だ。

事前に、モップを水洗いするためのバケツを用意しておくと便利だ。

 

ワックス劣化による部分損傷はリペアのプロにおまかせ

ワックスモップでワックスを塗布する

ここまで、ワックスに関する基本的な知識や、全体的なワックスがけについて解説したが、全体的なワックスがけではなく、ワックス劣化や剥がれによる損傷(黒ずみや変色)など、部分的な補修が必要なこともある。

こうした部分的な補修については、素人ではギャップ埋めが難しいため、業者に依頼するようにしよう。

なお、部分的な補修については弊サイトの事例や価格も参考にしていただきたい。

 リペアの場合は、修が必要な箇所の写真(損傷のサイズがわかる)を2、3点送れば、無料で見積もりの提示を受けることができる。

以下は、実際にプロがフローリングを補修した事例である。

実際にプロがフローリングを補修した事例

全体的にフローリングにくすみが見られると共に、窓に近い部分については日焼け跡が見られる。

プロの手による補修でこの通り

プロの手による補修でこの通り、色落ちもくすみも見られなくなり、新築のような仕上がりとなった。

かなり目立つ黒ずみ

続いて、こちらのフローリングではかなり目立つ黒ずみがある状態だ。

補修を行うことで

補修を行うことで、このようにきれいになる。

色のくすみが見られるフローリングの補修事例

最後にご紹介するのが上記のように全体的に黒ずみ、傷、色のくすみが見られるフローリングの補修事例だ。

プロの手で補修を施すと

プロの手で補修を施すと、このように、かなりきれいになる。

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東住リペアのトップリペア職人。フローリング、壁はもちろんのこと、扉の穴やサッシなどの金属類、高級スピーカーなども補修可能な関西でNO.1のスキルを持つ男。無料見積もりしますのでお気軽にお申し込み下さい。無料見積もりのご依頼はこちらより。

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